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基本に忠実に本質を伝える

基本に忠実に本質を伝える

二次しょうがいを防ごう-自分ビル

何と言っても英語の習得の前に必要かつ大切なことがあります。

それは二次しょうがいを防ぐこと。

基礎学力=読み書きそろばんというくらいです。ディスレクシアの子供達は学力面ではかなりのハンディがあります。でもね、そういうものとは別の能力が沢山あるんですよ。それなのに、自己評価がどんどん下がり、結果として本当の潜在能力までが生かされないで死んでしまう。

彼らの能力は晩熟型です。大輪の花がゆっくりと開くためには自己評価をさげないことが必要になります。アインシュタインが学習障害だったことは有名な話です。

自己評価を上げ、潜在能力を掘り起こしつつ、ゆっくりとした成熟を待つために、「自分ビル」を作ってみましょうか。

名刺大からはがき大くらいの紙を沢山用意します。
片方には「好きなこと・得意なこと」、もう片方には「苦手なこと」を書きます。

好きなこと・得意なこと|苦手なこと


それぞれのエリアに一つ事柄を大きなひらがなで書いて並べていきます。それぞれのカードを音読しながらおいていくと尚良い。
カラーコントラストが苦手な方がおられるので白い紙の上に白い紙を置くよりは、床に大きく置いていったほうがいいでしょう。

わがいとしのトム・ソーヤくんの場合・・・
書くことは苦手
ジュニアスポーツは苦手
絵は苦手

でも読める
文章も分かる
図鑑を読むのは好き。
算数の図形は得意
理科も好き。
ゲームは好き
友達とすぐに仲良くなれる。
プラモデルも作るのは名人。
いたずらを発明するのが得意。
ぼくはカッコイイ (^^♪

苦手なことを一つ書いたら、必ず好きなこと、得意なことを一つあげていきます。多分、苦手なことは「書くこと、読むこと、計算」くらいで、後は好きなことが沢山並ぶと思います。親御さんは努力して好きなことや得意なことをお子さんの口から言ってもらうように誘導してみますか?好き・得意は相対評価ではなく、自分の中で比べることもポイントの一つです。

改めて床を眺めてみると好きなこと・得意なことに沢山カードが並ぶはずです。こうして自分は好きなことも得意なことも沢山あるんだって視覚的にとらえなおすのが「自分ビル」です。

 「自分ビル」は情緒が安定している時にやるのがいいと思います。精神的に不安定なとき、怒られて気分が落ち込んでいる時にやるのは、好きなことや得意なことを見つけるのが難しく、却って問題がやっかいになります。

トム・ソーヤくんは知力は高いものの、学力に反映されない不運な少年ですが、とても魅力的です。文字認識は苦手ですが、空間把握力は素晴らしく、彼の描画は大変ダイナミックで、特徴をよく捉えています。

ディスレクシアを克服するのには、画像認識を取り入れつつ、やはり人並み以上の反復練習は必要になってきます。その時に自己評価が高いのと低いのではもちろんやる気が全く違ってきます。

トム・ソーヤくんを叱らないのはとても努力が必要ですが、彼を叱るのは百害あって一利なし。誉めて、ひっぱり、ゲーム感覚で出口先生のトレーニングペーパーをこなしています。不意打ちをやると大人しくやってくれるんだね。可愛いよ。

 改めて申し上げますが、私はディスレクシアの指導をごく最近勉強し始めたばかりのただの家庭教師です。経験は皆無と言っていい。かかりつけの医師や心理療法士、担任の教師などと意見が違うときにはもちろん普段お子さんをよくご覧になっている方のご判断が正しいと思います。このブログは参考程度にご覧になってください。


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